空き家を放置していませんか?今すぐ知っておきたい最新事情
「実家を相続したけど、住む予定もないし、そのままにしている……」
「誰も使っていない家、取り壊すにはお金がかかるし、とりあえず様子見で」
そんなふうに、全国で増え続けている“空き家”。総務省のデータによると、日本にはすでに800万戸以上の空き家が存在しており、7戸に1戸が空き家ともいわれています。
そのなかでも特に問題視されているのが、「特定空き家」や「管理不全空き家」と呼ばれる状態の住宅。これらは見た目が荒れているだけでなく、放置することで行政からの指導や命令、最悪の場合は強制撤去まであり得るのです。
「うちの空き家、大丈夫かな……?」と少しでも不安があるなら、今が動くタイミング!
この記事では、
- 特定空き家と管理不全空き家の違い
- 放置するとどうなるのか
- 売却や管理といった具体的な対策
- 補助金や支援制度の使い方
などを、できる限りわかりやすく、体験談や専門家の知見も交えてお伝えしていきます!
特定空き家ってなに?
「特定空き家」とは、2015年に施行された空家等対策特別措置法に基づき、自治体が「この家は著しく危険だ」と判断した空き家のことです。
たとえばこんな状態、思い当たりませんか?
- 雨漏りがひどくて屋根が崩れている
- 外壁がはがれて道に落ちそう
- 草木がボーボーで隣家に迷惑
- ゴミが溜まり、異臭や害虫が発生
これらの状態を放置していると、市区町村から「これは特定空き家に該当する」と判断されることがあります。特定空き家に指定されると、以下のような厳しい措置がとられます。
- 行政からの助言→指導→勧告→命令と段階的な改善要請
- 改善しないと最大50万円の過料
- 最終的には行政による強制撤去(代執行)、費用は所有者負担
ここまで進む前に、できることはたくさんあります!
管理不全空き家ってなに?新しくできた“警告ランプ”
2023年に空き家対策の法律が改正され、新たに登場したのが「管理不全空き家」という区分。これは、「今はまだ特定空き家じゃないけど、このままだとヤバそう」という段階の空き家に出される“警告灯”のようなものです。
判断基準としては、
- 外壁に目立つヒビがある
- ドアや窓が壊れている
- 立ち入り禁止テープが貼られている
- 雑草や落ち葉が放置され、景観を悪化させている
といった状態が見られる場合、管理不全空き家として自治体から「このままだと指定されますよ」と助言や指導が入ります。
今のうちに管理や売却を検討すれば、特定空き家になるのを防げるチャンスです!
特定空き家と管理不全空き家の違いは?
比較項目 | 管理不全空き家 | 特定空き家 |
---|---|---|
状態 | 管理が不十分 | 著しく危険・不衛生 |
行政の対応 | 助言・指導 | 命令・勧告・過料・撤去あり |
リスクレベル | 中 | 高 |
税制優遇の扱い | 現時点では軽減対象 | 固定資産税の軽減措置打ち切り |
つまり、「まだマシなうち」に動けば、余計な出費や行政対応を避けられるということです!
空き家を放置するとこうなる!想像以上のリスクとは?
● 倒壊や火災の可能性
老朽化が進んだ建物は、地震・台風などで簡単に崩れることがあります。
また、放火や自然発火による火災のリスクも高く、近隣の家に被害を及ぼした場合、損害賠償責任を問われるケースも!
● 近所とのトラブル
- 「庭の木がこっちまで伸びてきた」
- 「空き家の前にゴミが捨てられてる」
- 「子どもが勝手に入って遊んでいる」
…など、ご近所からの苦情は年々増えています。
● 行政処分のフロー
改善の兆しが見られない場合、行政は以下のようなステップを踏んで対応します。
- 助言・指導
- 勧告(固定資産税の軽減措置がなくなる)
- 命令(従わないと過料)
- 代執行(行政による強制撤去)
費用も、信頼も、大きな代償を払うことになるかもしれません…。
空き家は売れる!その方法と注意点
「ボロボロの家だから売れない」と思っていませんか?
実は、近年は空き家専門の買取業者や再生プロジェクトの活発化で、売却のチャンスは増えています!
● 売却の流れ
- 不動産会社へ相談・査定依頼
- 売却価格の提示と契約
- 必要書類の確認(登記簿・権利証など)
- 引き渡しと代金受け取り
● よくある注意点
- 共有名義になっていないか?
- 境界線が曖昧でトラブルのもとにならないか?
- 所有者死亡後の場合は相続登記が済んでいるか?
無料査定や相談は大手ポータルでも可能ですので、まずは1社だけでも話を聞いてみましょう。
売らないなら管理が必須!最低限の対応をしよう
「将来的に使うかもしれないから、売らずに残しておきたい」
そんな方は、しっかりと定期的に管理することが求められます。
● 管理の基本
- 月1回以上の換気・通水
- 掃除と不用品整理
- 庭木の剪定、草刈り
- 雨漏りや外壁の点検
● 遠方なら管理代行も便利
プロの空き家管理サービスなら、
- 月1回の巡回
- 写真付きレポート
- 郵便物整理・簡易修繕
など、1万円以内でお願いできるプランもあります。
補助金・支援制度も要チェック!
実は多くの自治体で、空き家に関する支援策が用意されています。
知らずに損しているケースも多いので、一度は調べてみましょう。
● よくある補助内容
- 解体工事費の補助(最大100万円など)
- 空き家バンクへの登録支援
- 改修費用の助成
- 固定資産税の減免
募集期間や条件が自治体ごとに違うので、「○○市 空き家 補助金」などで検索してみましょう!
【体験談】実際に空き家をどうした?リアルな声
● 「売却して気持ちが楽に」Aさん(60代・女性)
「両親の家を放置していましたが、管理が大変になってきて売却。今は肩の荷が下りました。」
● 「管理代行で安心」Bさん(40代・男性)
「県外に住んでいて見に行けないので、業者に管理を依頼。レポートも届いて安心です。」
【まとめ】あなたの空き家、いま動けば間に合います
✅ 空き家は放置すればするほど、問題が大きくなる
✅ 特定空き家・管理不全空き家の指定で、罰則や費用負担も
✅ でも、早めに売却・管理すればリスクは避けられる
✅ 自治体の補助金や支援も活用可能!
今、あなたが空き家について「どうしようかな」と思っているなら、それは行動すべきサインかもしれません。
まずは地域の不動産会社や役所に相談するだけでもOKです。
この記事が、あなたの大切な空き家の未来を守るきっかけになりますように。