自己紹介
ファイナンシャルプランナーのマナベと申します。
住宅が長期間にわたって使用されずに放置され、社会的・経済的・環境的な問題を引き起こす現象が起きています。
このような現象を空き家問題と呼んでいます。
日本では、高齢化や過疎化、少子化などの要因により、空き家の数が増加しています。
国土交通省の調査によると、2020年には全国の住宅の約15%が空き家となっており、そのうち約40%が放置されたままの状態です。
このような空き家は、火災や崩壊などの危険性や、景観や衛生の悪化などの影響を及ぼすだけでなく、有効な住宅資源の無駄遣いでもあります。
空き家問題の対処
空き家問題に対処するためには、国や自治体、住宅所有者、住民などの関係者が連携して取り組む必要があります。
具体的な対策としては、以下のようなものが挙げられます。
空き家問題の対処空き家問題の対処
- 空き家の把握と管理:空き家の実態を正確に把握し、所有者に対して管理責任を明確化するとともに、必要に応じて行政が介入して安全確保や撤去などを行う。
- 空き家の活用と再生:空き家を有効活用するために、リフォームやリノベーションなどの支援制度や相談窓口を設けるとともに、賃貸や売却などの仲介サービスを提供する。
- 空き家の削減と予防:空き家の発生を抑制するために、住宅需要と供給のバランスを考慮した住宅政策や土地利用計画を策定し、適正な住宅ストックの形成を促す。
空き家問題は、日本社会にとって重要な課題です。
今後もこの問題に対して積極的かつ総合的に取り組むことが求められます。
空き家の現状
空き家は、年々増加しており、この20年間でなんと約1.5倍(576万戸から849万戸)に増加しております。
空き家率の高い都道府県 空き家(その他の住宅)率の高い都道府県
全国平均 | 13.6% | 全国平均 | 5.6% |
山梨県 | 21.3% | 高知県 | 12.7% |
和歌山県 | 20.3% | 鹿児島県 | 11.9% |
長野県 | 19.5% | 和歌山県 | 11.2% |
徳島県 | 19.4% | 島根県 | 10.5% |
高知県 | 18.9% | 徳島県 | 10.3% |
鹿児島県 | 18.9% | 愛媛県 | 10.2% |
愛媛県 | 18.1% | 山口県 | 9.9% |
香川県 | 18.0% | 香川県 | 9.7% |
山口県 | 17.6% | 宮崎県 | 9.1% |
栃木県 | 17.4% | 三重県 | 9.0% |
※国土交通省ホームページ引用